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ルパン三世のテーマ

  • hassey-ikka8
  • 1 日前
  • 読了時間: 5分

更新日:5 時間前

Theme of " Lupin the 3rd " 大野 雄二 (Yuji Ohno 1941-2026) -Introduction-

大野雄二 @ 2022.1.28.東京国際フォーラムでのライブ   出典:大野雄二 OFFICIAL WEBSITE
大野雄二 @ 2022.1.28.東京国際フォーラムでのライブ   出典:大野雄二 OFFICIAL WEBSITE

私の ” 大切な曲、大好きな曲 ” はさまざまなジャンルにわたって存在しているわけであるが、

「ルパン三世のテーマ」をはじめとするアニメ「ルパン三世」の音楽は、間違いなくその一つである。 その素敵な作品の数々を生み出した大野 雄二が2026.5.4.に他界したことは、当然ながら私にとって大きな衝撃であり、私はまたも大きな喪失感を味わうことになった。


■「ルパン三世」の原作とそのアニメ化

「ルパン三世」という漫画作品が誕生したのは1967年。 (「週刊漫画アクション」連載/作者 モンキー・パンチ)

原作コミックは所謂アメリカン・コミックの影響も受けた個性的な絵柄で、本作を広汎かつ恒久的な人気作品に押し上げたアニメ版より、一回りも二回りもアダルトな作品であった。


アニメ版の登場は1971年で、これはターゲットを大人に設定していたため、今一つウケなかったそうだ。私の一番古い記憶もこのアニメ版第1シリーズである。田舎では首都圏より大きく遅れて放映されたのだが、確かに友人(小学生)の間では話題にもなっていなかった。

ただ、個人的には好きで欠かさず見ていたが...。「オトナ」な感じに、見ているだけでなんとなくイケナイことへの ”踏み越え” 感があったのだ。

                    (小学生のくせに、原作も読んでみたりした!)


※尚、このアニメ版第1シリーズの音楽担当は山下 毅雄であり、本稿で採り上げた「ルパン三世のテーマ」を作曲した  大野 雄二とは異なる。


登場人物は全部オトナ、峰 不二子なんて全くもって日本人離れしたプロポーション! 「色気」なんて本当の意味でわからないガキだった私だってなぜかドキドキ。別に不二子だけじゃなく、「ルパン三世」 のキャラクター、ストーリー、気の利いた小道具、スピード感、漫画的なブッ飛び方など全てに、「大人の世界っていいな~。」と憧れた。

それがターゲット年齢を下げた (それでも当時のアニメとしては格段に「オトナ」だったけれど) 第2シリーズで大ブレイク!当時私は中学生であったが、その人気ぶりは学習雑誌にすら「ルパン三世」 特集が載っていたほどである。


そんな私にとって最高だったのは中学生の時に見た最初の劇場版作品「ルパン vs 複製人間」。 ”初期の頃の大人向けのルパンが見たいという声にお応えします。” という製作趣旨通りのオトナな娯楽作品だった。

(尤も、その後の宮崎駿監督による「カリオストロの城」の方が遥かに世には大いにウケた。

「カリオストロの城」も傑作に間違いはないけれども、本来の「ルパン三世」とは違う方向性の作品ではあったのだ。)

■「ルパン三世」の音楽

アニメ 「ルパン三世」 においてはメインテーマである 「ルパン三世のテーマ」はもちろんのこと、エンドタイトルや劇中挿入歌(曲)、劇伴BGM、オープニングタイトルやアイキャッチに至るまで、ホーン・セクションの大活躍するジャズテイストの実にカッコイイ音楽があふれている。 それでいて、どことなく日本人の郷愁をくすぐる風味があるのが、個性であり魅力だと思う。まさに、大野 雄二ならではの ”魔法” と云えるだろう。 「ルパン三世のテーマ」以外にも、エンディングの「ルパン三世愛のテーマ」「Love Squall」といった実にロマンティックなナンバーもあるし、映画「カリオストロの城」からは主題歌「炎のたからもの」や「サンバ・テンペラード」など、数々の名曲がある。 ※そしてこんなにカッコイイ音楽を聴かせるのに、前述の「ルパンvs複製人間」のエンディングは...二人三脚で逃げ

 出すルパン三世と銭形警部のバックに流れる ”ルパン三世音頭” !!

(ど演歌。歌=三波 春夫、これも大野 雄二作品・笑)

 …もうギャップが凄すぎて、この洒落も「オトナだなー。」と思わされた。


■ルパン三世のテーマ

そしてやはり最も人気があるのはアニメのオープニングで用いられた「ルパン三世のテーマ」であろう。この曲の旋律は、もはや日本で最も広くあらゆる世代に知られているものの一つとなってしまっている。


そして続く中間部の旋律もまた実にインプレッシブだ。


「ルパン三世のテーマ」はどのヴァージョンもホーン・セクションをふんだんに使い、それぞれに味があるのだが、特に本格的な Fast Swing にして Vibraphone ソロをフィーチャーした ” Lupin the 3rd '80 ” は非常に評価が高い。

演奏を担当した You & Explosion Band も「日本で最高水準のミュージシャンを惜しげなく登用した」とされ、ハイレベルなパフォーマンスを聴かせてくれるのである。


■音源 アニメの人気があまりにも高いため、「ルパン三世」の音楽についてはそれこそ無数に音源が存在しており、特定のものをお奨めするということではなく、代表的なものを紹介しておく。

「ルパン三世 テーマ・コレクション」

テレビアニメ黄金期シリーズのテーマを中心としたコンピレーション・アルバム。

「ルパン三世のテーマ」は ’78・’79・’80 の3ヴァージョンを揃え、「ルパン三世 愛のテーマ」や「Love Squall」 も収録、オールマイティな1枚。






「ルパン三世 カリオストロの城 ミュージック・ファイル」


名曲「サンバ・テンペラード」の完全版を収録。

「カリオストロの城」のサントラを買うならばこれを持っておきたい。







※名曲「サンバ・テンペラード」といえば、Trombone 奏者がたまらんのは何といっても中間部のソロよね!


-Epilogue-

こんなにもキャッチーで、かつ胸のすくような音楽にはなかなか出会えるものじゃない。

生み出して下さった大野 雄二さんにはひたすらの感謝を...。それだけにご逝去の報はとても応えた。最期は苦しむことなく旅立たれたとのことで、それが救いである。 改めて本当にありがとうございました。どうか安らかに。 「ルパン三世のテーマ」をはじめとするルパン三世の音楽は、吹奏楽で演奏される機会も多い。 吹奏楽界の方々、もしもまだお聴きでなければ、 NEW SOUNDS IN BRASS の録音だけではなく、ぜひ大野 雄二が直接パフォーマンスする原典である You & Explosion Band の演奏でも 「ルパン三世のテーマ」 ほかを聴いてみましょうよ。

やっぱ、全然違いますよ!


<Originally Issued on 2007.3.8. / Revised on 2026.5.13.>


 
 
 

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