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[音源堂Tromboneコラム①] 愛器遍歴

  • hassey-ikka8
  • 2 日前
  • 読了時間: 14分

更新日:20 時間前

-Introduction-

現在私が保有するトロンボーンは8本。テナー4(細管2/中細管1/太管1)+テナーバス3(中細管1/太管2)+バス1の構成であり、狭い自室にはケースが溢れかえっている状態である。

中学1年の4月(入学式の日)=12才6ケ月でトロンボーンを手にして以来、その演奏を50年以上続けてきているわけだが、私が初めて自分の楽器を持ったのは大学入学の時である。 中学生になるや音楽に異常なのめり込み方をする私に、ともに田舎の教師であった両親は「学業が疎かになる」と称して決して楽器を買い与えることはなかった。

(尤も九州の田舎の次男坊はそもそもそのような贅沢をさせてもらえるはずはなかったのだろう。長男である兄は買ってもらっていたので、うっかり希望を持ってしまっていたが。) 社会人になっても楽器演奏を続けてはいたが、49才6ケ月の時に一念発起し奏者としてレベルアップすべく、一からそして猛烈に練習を開始した。幸いにも一定の上達をみることができたのだが、そのおかげでさまざまな音楽ジャンルで、吹ける曲やパッセージも増えて来る。 ...そうなると、灼けつくように色んな楽器がほしくなってしまうのである!

子供時代の反動もあって、私の ”楽器欲” はあっという間に燃え盛った。そして気がつけば手許の楽器は8本になってしまっていた。 多くのみなさんとは異なると思うが、私は銀色の楽器(銀メッキ/スターリングシルバー/オールニッケル、少なくとも銀ベル)を好む。現有の楽器も赤ベル1本を除き全て銀ベルである。


後述するように中学生の頃から銀色のトロンボーンに惹きつけられ憧れていたのだが、そののち私が世界で一番好きな音色の持ち主にして私にとってのトロンボーンの神であるミシェル・ベッケ (Michel Becquet 1954ー ) もクルトワのスターリングシルバーの楽器を愛用していると知り、頭の中は ”銀のトロンボーン” 一色になってしまったのである。



そんな私の楽器遍歴は...それぞれに想い出があり自分でも懐かしい。

 ※以下、現有の楽器以外の画像はネットオークション等より拝借したものであり、私の使用した実物ではない



■愛器①トロンボーンを始め、音楽に夢中になった中学~高校時代 ✔ニッカン ”インペリアル” (細管/赤ベル)

中学1年の4月、入学式の日に生まれて初めて手にしたトロンボーン。吹奏楽部備品のこの楽器のデカいケースには譜面台がたくさん入り、行事の時にはそれを運ぶのも1年生の私の仕事...重かった。 同年8月の大分県吹奏楽コンクールにはこの楽器で出場、課題曲「ディスコ・キッド」のバストロパートを吹いたのだが、あの譜面をF管なしで吹くのは無謀で大変苦労した。まだ腕も短かかったのに...。


✔ニッカン ”インペリアル” バストロンボーン (赤ベル/シングルバルブ)

西部(現九州)大会進出を果たし、「ディスコ・キッド」にはバストロが必要と自分で判断。部室に埋もれていたこの楽器を掘出し、切れたロータリーの紐も結び、メンテして吹いた。ストッキング のメッキも剥げてジャリジャリだったが、F管が使えてやっぱり助かった。 ロータリーに結ぶ黄色い紐が懐かしい~。その結び方もF管をどう使えば良いのかも、もはや現役団員は誰も知らないので、ケースに残ってた取扱説明書を見ながら自分で解明したのだった。

「ディスコ・キッド」で、6→7→2 と実に苦しいポジショニングだったC→H→Aが、F管つきバストロでは 1→2→2のポジションで吹けることに驚愕し、狂喜した!楽器はボロだったけど。


✔ヤマハ ”インペリアル” (細管/赤ベル)

1つ上の学年がパートにおらず3年生引退と共に譲り受けた、部備品の中では一番イイ楽器である。2年生でトップを吹くこととなり、そりゃもう激しく、時間だけは無尽蔵に投下し練習した。

部の念願だったコンクール西部(九州)大会銀賞(=脱銅賞)もこの楽器で実現した。 「オケのプロはみんな太管や」...この頃、太管トロンボーンへの憧れが募った。そして自分の楽器が欲しくて欲しくて、毎日毎日パンフレットをなめるように眺めていた。

その時大学生の兄はドイツホルンを買ってもらっていたし、中学生にそこまで高い楽器は無理でも、自分も買ってもらえるのでは... と夢見てた。

一番は何と言っても ブージー&ホークス ”ソヴェリン” の銀メッキ !! それは無理としてもヤマハカスタムならもちろん御の字。ヤマハプロモデルのテナーバスなら可能性あるか ? などと期待に烈しく胸を膨らませた。

ーしかし、音楽にのめり込んだ私の様子を危惧する親が、そんな ”(九州の)次男坊” の夢を叶えてくれることなど、決してなかったのだ...。


✔ヤマハプロモデル YSLー6410 (太管)

中3で部長を務めた ”勝負の年”、私の様子を見かねた兄が、大学の後輩から1万円で買ったというこの楽器を貸してくれた。漸く手にした太管である! バランサーも歴代のヤマハで一番カッコいいデザインであり、大のお気に入りとなってますます練習に励んだ。

但し、コンクール西部(九州)大会は惨敗に終わった...。

高校は吹奏楽部がなかったが、トロンボーンは続け兄と同じように大学に進んだらまた吹奏楽部で活動したいと思っていた。そう考えていただけに、兄はこのままこの楽器を私にくれるのでは...と凄く期待していたのだが、兄は自分が大学を卒業する時に ”回収” していった。また別の後輩に売却したとのことだった。

もとより”借りて”いたものなのだから仕方がないことなのだが、何とも悲しかった。


■愛器② 大学時代~社会人バンドでの活動

✔Boosey&Hawkes ”Sovereign” (中古/コンバーチブルテナーバス/太管)

吹奏楽を取上げられ受験勉強に専心させられた高校時代の私だが、そんな「灰色の生活」の中で、将来やりたい仕事ができた。

そしてそれに最も近道と思われた東京の私大をターゲットにして勉強に励んだのである。結果は合格!

高3の春休みは、拘束の強い親と田舎の社会を脱し、自分の目指す道を進めると思い、とてつもない期待を抱き幸せだった。


- ところが、苦手な数学があるため合格可能性ほぼなしの判定だった国立大にもなぜか合格してしまった。 (本命私大の合格を既に得ていたことでリラックスの極致だったため好成績だったかもしれない。)途端に親から強烈な、それはそれは強烈な国立大進学への誘導が始まった。「金が惜しいのではない」という。既に私大入学金と1年目の授業料は納付済だったし、確かに純粋に当時九州の田舎にあった ”国立至上主義” だったのだろう。 結局、私は親の言うことに従わざるを得なかった。本命私大に進めたなら、将来就きたい仕事への準備を第一とし吹奏楽はやらないと心に決めていたのだが、国立大に進まされてそれがどうでも良くなった私は一転、吹奏楽活動を再開することに決めた。 高校時代は「大学受験に成功したら念願のステレオセットを買ってもらえる」 という人参が目の前にぶら下がっていた。(音楽がもう好きで好きでたまらないのに、私にはステレオで音楽を聴く環境すら与えてもらえていなかったのだ。) 私はこのステレオセットの ”ご褒美” を返上し、その資金で生まれて初めて「自分の」トロンボーンを買うことにした。色々と見て回るうちに渋谷のネロ楽器で、中学生の頃の夢の楽器だった Boosey&Hawkes ”Sovereign” の中古が売っているのを発見した。(現在、ネロ楽器はホルンに特化した楽器店になっているが、当時は他の楽器も扱っていたのだ。) この中古であれば、予算内で買える...!そう思った途端にどうしてもほしくなり買ってしまったのである。決して悪い楽器ではなかったが、前のオーナーは中学生でこの楽器を持て余しちゃんと吹いてはいなかったとのことだったし、スライド外管には結構な修理痕もあった。

それでも憧れだったSovereign!管体とあの蒼い純正ケースの激重ぶりには閉口したが、音色もお気に入りで大学時代ずっと愛奏した。


✔KING 3B (イエローブラス/細萓)

この楽器が生まれて初めて購入した「新品」の楽器である。 社会人3〜4年目までは大学吹奏楽部のOBでやっていた Big Band に在籍しお遊び程度にカウント・ベイシーとかをやっていた。 (Harmonious Mosquitos という風変わりな名前のバンドだった。)


で、 「Jazzなら細管や!」と勢いで買ったのが、KING3B。練習はロクにしないわけなので完全にこの楽器は持て余し、結局殆ど吹かないまま譲渡してしまった。

今の自分だったら、おもしろく吹けたかもなあ...と少々残念。





✔Besson ”Sovereign” 944SP (太管)

就職して5年目、遂に気持ちを抑えられず市民バンドに参画し吹奏楽を再開することにした私だったが、大学時代から使用している Boosey&Hawks ”Sovereign” のF管ロータリー操作性があまりに悪く、買換えを決意したのだった。

しかしながら Sovereign への愛着も強く、結局その後継機種 Besson を購入。

外観美しく音色も気に入り、私の楽器の中で一番長く所有し使用したものとなった。





✔Besson ”Sovereign" Bass(赤ベル/Wロータリー)

現在の所属楽団に移ってきたのを契機に、バストロパートをやることに!

やっぱりWロータリーの楽器が必要だよなーと楽器店を物色したのだが、バストロは高~い。ところが 「この展示品の楽器なら25万円」と破格の価格提示。銀じゃないけど Besson かーというわけで速攻購入。因みにそれが現在の所属楽団で迎える初めての演奏会本番前日だった。

練習場所に到着して指揮者先生に「あっ先生、やっぱりWロータリーのバストロじゃないとと思って買っちゃいましたー。明日はこれで出まーす。」と報告したら「ばかやろう、正気かよ!?」とすっかり呆れられてしまった...。全然大丈夫だったけど。

以降、現在の所属楽団での15年に亘るバストロ時代をこの楽器で過ごした。バストロ独特の面白さにすっかりハマり、もうこのままバストロ奏者でやっていくつもりだったのに…。


■愛器③ 現在保有している楽器たち (+短期保有した1本)

✔Courtois AC420MBOST【使用中】(太管テナーバス/オープンラップ)

50歳目前にして「1stが吹ける団員奏者が誰もいない」という所属楽団の課題を解決すべくバストロを置き、ハイトーンそしてソロの吹けるプレイヤーを目指して猛然と練習を始めて1年半。更なる覚悟と期待を込め、憧れのミシェル・ベッケが愛用するこのモデルを買った。スターリングシルバーベルの美しい楽器で音色もお気に入り。 現有の楽器の中で一番吹いた、練習した楽器。その大半が毎日の公園(野外)練習であるため、現在は随分痛んで傷だらけ...「リボンの騎士」のヒロイン・サファイア姫の愛称を付して愛奏してきたのだが、まさにサファイア姫よろしく”美しいけど実は怪我だらけ”の楽器にしてしまったことは、本当に申訳なく思う。でも、間違いなくこの楽器のおかげで上達が果たせたのだ。


✔KING 2103PLS (中古/スターリングシルバーベル/中細管)

真剣にトロンボーンに取組み直しジャズにも臨場感を持って接するようになった。

今でもアドリブはからっきしだが、上達につれて "いつか吹いてみたかった" 名旋律・名ソロには手が届きそうになっていった。

...そうなると細管テナーが欲しくなるではないか!


で、楽器店の店頭で見掛けた中古を ”衝動買い”してしまったのがこの楽器。外観は問題なく美しいのだが、残念ながら楽器としての出来は芳しくない個体だったようで演奏には結構苦労した。

使いあぐねて結局2-3年で別の楽器を買い手放すこととなったが、「下取り価格」 がつかないありさまであった。





✔M.Rath R9-N【使用中】(オールニッケルベル/Wロータリー)

バストロ愛❤️にも満ち満ちた私…バストロも銀ベルで揃えたくて物色していたところ、M.Rath というイギリスのメーカーと出会った。ここは全てがハンドメイドなのでオールニッケルベルの楽器を発注した。

半年待って納品された楽器の美しさには本当に惚れ惚れした。そして音の立上り・両迂回管の抜けとも良好にして、スライドも究極的にスムーズという、最高品質の楽器であった。


私の現有楽器の中で最高価格のモノであるが、もし世界的な楽器高・超円安の「今」買うとしたら...と想像するのも怖ろしい。

バストロなのに、ハイトーンも”当たり”だけならこの楽器が一番良い。出会えて良かった逸品である。




✔M.Rath R3-N Satin【使用中】(オールニッケルベル/サテンラッカー/中細管)

M.Rath のバストロにすっかり魅了され、どうしても (中)細管も M.Rath の楽器で欲しくなってしまった私。同じオールニッケルベルで…そうだ、憧れのサテンシルバー仕上にしてもらおう!

…と注文して心待ちにすること再び半年以上、手にした楽器は美しくカッコよく音色も良く、これも満足の1本。


但し、オールニッケルベルの優れた音の立上りはサテンラッカーを施したことによってやや鈍くなってしまった気がする。吹いていて抵抗感が強いのだ。

また不思議なことだが調整のため見てもらったリペアマンの方も驚くほど滑らかで問題のないスライドなのに、吹き始めて1時間もすると重くなってしまう。原因不明。

結局、お金をかけてスライドのみもう1本拵えてもらった。相当マシになったが、なぜか重くなってくる傾向は依然としてある。

良い音がするだけに惜しい。




✔CONN 8H(R)-SP【使用中】(ローズベルSP仕上げ/太管)

練習を頑張っていくうちに6-7ポジションも相応使えるようになってくると、テナートロンボーンならではの魅力を改めて感じるようになって、「それなら太管テナーも欲しい!」と切望するようになってしまった。

思い浮かんだのは伝統の名器CONN8H、デニス・ウィック著「トロンボーンのテクニック」の中で絶賛されていて、中学生の頃から憧れの楽器だったのだ。


当然銀メッキ仕上げを選択、そのため納品まで時間はかかったが、レスポンス良くこれも素敵な楽器で大満足!

尚、CONN の日本総代理店である野中貿易さんによると「8Hの銀メッキ仕上げ」はカタログに記載はあるものの、過去に発注した記録がないと仰っていた。もしかすると今、日本ではこれ1本だけかも... ーまあ CONN の看板であるローズベルを銀メッキしちゃう馬鹿は他にはいないよね。


✔Martin ”Handcraft Dansant” 【使用中】

(ヴィンテージ中古/サテン&ブライトシルバー仕上/インナーベル金メッキ/細管)

Yahoo!オークションで出会って落札入手。

1920年代製との説明があったせいか、値は上がらず7万円で入手できたのだが、モノは古くても高級品であった。

外観はヴィンテージ楽器としては上々。そしてベル径はフリューゲルホーンに近い小ささで超細管なのに、強く吹き込んでも音割れしないのには本当に驚き!音色も魅力があり決して高くはない買い物だった。

惜しいのはスライド内管まで銀メッキを施していること。ご想像がつくと思うが、黒錆が常に容赦なく発生するため、スライドは滑らかさを全く欠いている。 ...しかしそれでもなお、禁じ得ない魅力を放つ往年の名器である。


✔Boosey&Hawkes ”Sovereign” 【使用中】(中古/コンバーチブルテナーバス/太管)

往年の名器…この楽器は大学時代以来、30年以上ぶり2度目の所有/使用となった。2022年の年末、お世話になっている楽器屋さんのHPにて入荷案内があり、すぐさま電話。年明け一番で伺うので確保しておいてほしいと依頼したのだ。 2023年1月5日、実物を見て試奏して即座に購入決定。少なくとも30-40年は経年しているはずなのに、外観もスライド/ロータリーも吹奏感も到底そうとは思えない良好な状態なのである。思えばあんな値段で買えたことが、いや出会えたことが奇跡な楽器だ。

F管コンバーチブルの気品高いSPモデル、本当に状態が良く、銀の輝きも美しい。

軽やかな吹奏感も現有楽器中随一、現在も主力として活躍してくれている。元々大好きな楽器が再び吹けて最高にうれしい。


更に驚くべきは、40年前の大学入学時に買ったこの楽器の中古より、こちらの方が遥かに良い楽器だったことである。一体どんな形で保管されていたのか。楽器屋さんによると買取し販売するにあたり「真っ黒けになっていた管体を必死に磨いた」とのことではあったが...。 そして CONN や Bach の銀メッキと比べても、この楽器の銀メッキは相当上等だと思う。手入れをすると実に深みのある、黒のトーンを含んだ高貴な銀色の輝きを放つのである。


✔Los Angeles OLDS SUPER series II 【使用中】(ヴィンテージ中古/細管)

これもYahoo!オークションで出会い、強く惹かれて購入してしまった1本。元々ハイスペックモデルであり、もうとにかく外観の渋さは最高! 1941年製にしてはスライド含め問題なく状態は良好、赤べルらしい音色に音の立上りがスムーズで、また響きができるまでの時間が短いのがとても気に入っている。 但し、前の持ち主があまり吹いていなかったのか、高音域の当りはあまり良くない。


✔Bach 36B(SP)【使用中】(中古/中細管テナーバス)

現在ではほとんど製造されていない「(中)細管テナーバス」...もっと年を取って太管では厳しくなる時が来るかもと思い、確保しようと探していたが、Yahoo!フリマでこの Bach36B(SP) を遂に入手できた。

元々新品を買おうとしていたのだがメーカー(Bach)から「36Bの銀メッキ仕上げはもう製造しない」と断られてしまっていた。

それで途方に暮れていたところ、何と状態の良い中古にめぐり逢えたのだった。

この Bach36B(SP) は今やまさに幻の楽器、大事に吹いていきたい

-Epilogue-

こうして振り返って見ると、どの楽器にもそれぞれに深い想い出があることに、しみじみ感じ入ってしまう。現在8本も楽器を持ってしまっているのは、恵まれなかった子供~学生時代の反動という側面も大きいが、練習を頑張るモチベーションになってもいるのである。

本番が近くない時期には、毎日の公園練習に違う楽器を順繰りに持って行って吹いていて、それぞれの楽器の個性/良さを楽しめることが、日々の練習を新鮮なものにしてくれるのだ。


もちろん、楽器ごとにクセや音の当り方が異なるため、本番が近づいたら楽器は1本に絞り込んで練習していく。そうしなくても本番を問題なく演りきれるほどの腕前は持ち得ていないので...。


今ではこんなに楽器を買い集めてしまっており説得力がないかもしれないが...もしあの中学生の、楽器が何よりもほしいものであったあの時期に、愛情とともにトロンボーンを買い与えてもらっていたなら、今でもその楽器を大事に使っているような気がする。

ーそうはならないで現況に至ってしまっていることには、自分としても常に忸怩たる思いが掠めているのである。


                                   <Issued on 2026.9.1.>

 
 
 

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